まずは犬・猫の体の作り等を理解しましょう
<体の違いは何?>
1.歯・顎(アゴ)の違い
犬猫の歯は鋭く尖っています。顎は、縦に大きく開きます
狩りをして、肉と骨を咬む、引き裂く、噛み砕く、そして丸ごと飲み込むための歯と顎です。
植物等をすり潰すための歯はありませんし、顎が横には動かないため咀嚼することが出来ません。
獲物を狩り、食事する肉食動物の作りです。
2.唾液
唾液には、アミラーゼ酵素が含まれていません
アミラーゼ酵素は、植物、炭水化物、でんぷんの消化を行うものです。
人間の唾液には、アミラーゼ酵素が含まれていますが、犬猫の唾液には含まれていないため、炭水化物を分解することが苦手です。
3.胃・消化器系
犬猫の消化器官は単純で短く、消化時間も非常に短いです
この作りは、植物性の物質・炭水化物の消化に適していません。
また、腸は強い酸性になっているため、肉、内臓、脂肪を消化することに適した肉食動物の体の作りです。
<犬・猫に どのような食事を与えればよいのでしょうか?>
犬・猫は肉食動物です。肉の量、タンパク質の量が重要です。
<犬・猫に必要なタンパク質の量は、どれくらいでしょうか?>
本来、犬猫は獲物を狩り食べていました。
獲物を狩り、食べた時に摂取できるタンパク質は下記のようになります。
※水分をドライフードと同じ10%にした場合
こんなに多くのタンパク質が必要なのです。
犬猫が必要とする肉の量・タンパク質は皆さんが思っているより多いのです。
〇 素朴な疑問 〇
近年、犬猫が米やトウモロコシ等の穀物を与えても平気、消化できるという雑誌やネット情報がありますが、本当にそうなのでしょうか?
確かにオオカミやライオンに比べれば、少しは対応できるようになったかもしれません。でも、進化って そんなに早く進むものなのでしょうか?
犬猫の歯に草食動物や人間のように すり鉢状の歯がないことを考えれば、犬猫の体が肉食動物のままであると思えるのですが、皆さんはどう思いますか?
これらの疑問に答えを出せば、どんなフードを与えるのが 犬猫にとって良いのか分かってくると思います。